2015/09/29

「函数」は意訳か音訳か

「函数」という数学用語がある。「関数」とも書く。英語では「function」と言う。この「函数」の語源について考えてみる。
Wikipediaにはこうある。
関数 (数学) - Wikipedia
「函数」の中国語における発音は(拼音: hánshù) であり、志賀浩二や小松勇作によればこれはfunctionの音訳であるという。一方、『代微積拾級』には「凡此變數中函彼變數則此為彼之函數」とあり、また変数に天、地などの文字を用いて「天 = 函(地)」という表記もある。片野善一郎によれば、「函」の字義はつつむ、つつみこむであるから、「天 = 函(地)」という表現は「天は地を函む」ようにみえ、従属変数(の表現)に独立変数が容れられているという意味であるという。

「関数 語源」とか「函数 語源」でぐぐると一番上にでてくるページにはこうある。
「関数」の語源って? - 数学 | 【OKWave】
さて,中国人が外来語の訳語を作るときは,意味が同じになるように,発音がなるべく似るように漢字を割り当てます.

数学用語の「function」の訳語を作るとき,「functionとはブラックボックスのようなものだな」と考え,そこから,数のハコ→函数という訳語を作りました.函数の発音は「ファンスウ」というようで,発音もまあまあ似てるといえます.

ブラックボックスとは,「中身の仕組みは分からないけど,何か操作すれば何か動作するもの」のことです.関数がブラックボックスだとする解説は,日本のテキストでも見受けます.中国人が目にした英語のテキストにも,そのような解説があったのかもしれません.

グーグルブログ検索で一番上にでてくるページにはこうある。
函数の由来 | NAKAGAWA's Website
これは英語 function の中国における訳語である函数 (hánshù) をそのまま日本に持ち込んだものです。
function が漢訳される際に発音が似ている「函」の字をあて、
数学に関する用語として「函数」としたのではないかという説があります。


結論から言うと、「函数」はfunctionに似た音の漢字を当てたものではないし、ブラックボックスという考えから「函」の字を用いたものでもない。函数が、他の数を含む式であることからきている。