2016/11/24

《大漢和辞典》第五巻中の難字2

【扨】【𢩹】【𢩻】【𢩷】【𢩺】 【𢩼】【𢩸】【𢪦】【𢪧】【𢪥】
【𢫒】【𢫑】【𢫐】【𢭥】【𢭨】 【𢭧】【𢭦】【𢯉】【𢯅】【𢯇】
【𢱆】【𢱁】【㨪】【𢳽】【𢳾】 【𢵂】【𢷢】【𢶴】【𢺫】【𢺳】




【扨】11816 ジン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕、音刃。
《篇海》卷十二《手部》引《搜真玉鏡》 (441d)
  ,音刃。
 「扨」はおそらく「杒」あるいは「牣」あるいは「扭」が変化した字である。《考釋》(125)、《考正》(49)参照。

【𢩹】11817 カ 義未詳 〔字彙補〕𢩹、音下。
 「𢩹」は「下」の加旁異体字である。《佛典疑難字研究》(210)、大居司『篇韻貫珠集・篇韻拾遺に基づく疑難字考釋』(『日本漢字學會報』P29)参照。

【𢩻】11818 タ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢩻、音陁。
《篇海》卷十二《手部》引《搜真玉鏡》 (441d)
  𢩻,音陁。
 「𢩻」は「彝」の古文を楷書化した「𢇏」が変化した字である。《考釋》(125)参照。

【𢩷】11819 タク・トン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢩷、音託、又音頓。
《龍龕》卷二《手部》入聲 (217)
  𢩷,託、頓二音。
 「音託」の「𢩷」は「托」が変化した字である。
 「音頓」の「𢩷」は「扽」が変化した字である。《龍龕研究》(221)参照。

【𢩺】11820 バウ 義未詳 〔川篇〕𢩺、音萌。
《新修玉篇》卷六《手部》引《會玉川篇》 (53c)
  [⿰扌⿱丿匕],音萌。
《篇海》卷十二《手部》引《川篇》 (442a)
  [⿰扌⿱丿匕],音萌。 ※萬曆本では「𢩺」
 待考。

【𢩼】11821 イ 義未詳 〔奚韻〕𢩼、音夷。
《新修玉篇》卷六《手部》引《類篇》 (53c)
  𢩼,音夷。
《篇海》卷十二《手部》引《奚韻》 (442a)
  𢩼,音夷。
 「𢩼」は「彝」の古文を楷書化した「𢇏」が変化した字である。《考釋》(125)参照。

【𢩸】11822 カイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢩸、音瀣。
《篇海》卷十二《手部》引《搜真玉鏡》 (441d)
  𢩸,戸盖切。
 「𢩸」は「𡕗」が変化した字である。《叢考》(387)参照。

【𢪦】11898 ド 義未詳 〔川篇〕𢪦、奴古切、音𡜮。
《新修玉篇》卷六《手部》四畫引《會玉川篇》 (54a)
  𢪦,奴果切。
《篇海》卷十二《手部》四畫引《川篇》 (442b)
  𢪦,奴果切。
 「𢪦」は「𢫷」が変化した字である。《叢考》(259)参照。

【𢪧】11899 エイ 義未詳 〔篇海〕𢪧、音曳。
《新修玉篇》卷六《手部》四畫引《類篇》 (54a)
  𢪧,音拽。
《篇海》卷十二《手部》四畫引《類篇》 (442b)
  𢪧,音拽。
 「𢪧」はおそらく「拽」の会意異体字である。《叢考》(259)参照。

【𢪥】11900 イウ 義未詳 〔海篇〕𢪥、音酉。
《篇海》卷十二《手部》四畫引《搜真玉鏡》 (442b)
  𢪥,音酉。
 「𢪥」はおそらく「垂」の説文古文を楷書化した字である。「音酉」は「音垂」の誤り。《考釋》(451)参照。

【𢫒】11980 ジヨウ 義未詳 𡏈に同じ。〔篇海〕𢫒、同𡏈。
《龍龕》卷二《手部》上聲 (210)
  𢫒拯,此字無疊韻。取䒱字上聲。……。二。
 「𢫒」は「拯」が変化した字である。

【𢫑】11981 ジヨウ 義未詳 〔篇海〕𢫑、音蒸。
《龍龕》卷二《手部》平聲 (208)
  [⿰𢪰卜],正。〾抍,通。音升。上舉也。又俗音斗。
《新修玉篇》卷六《手部》五畫引《古龍龕》 (54c)
  𢫑,音升。舉也。又俗音斗。
《篇海》卷十二《手部》五畫引《搜真玉鏡》 (442d)
  𢫑,音蒸。
 「𢫑」は「抍(拯)」が変化した字である。《叢考》(261、262)参照。
 「音斗」の「𢫑」「抍」は「抖」が変化した字である。《龍龕研究》(216)参照。

【𢫐】11983 セツ・セチ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢫐、子列切。
《篇海》卷十二《手部》五畫引《搜真玉鏡》 (442d)
  𢫐,子列切。
 「𢫐」は「𢪍(抸)」が変化した字である。《考釋》(126)参照

【𢭥】12173 ヘン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢭥、音辨。
《篇海》卷十二《手部》七畫引《搜真玉鏡》 (443d)
  𢭥,音辨。
 「𢭥」は「辨」が変化した字である。《叢考》(614)参照。

【𢭨】12174 音義未詳 㧚に同じ。 〔搜眞玉鏡〕𢭨、同㧚。
《篇海》卷十二《手部》五畫引《搜真玉鏡》 (442d)
  ,五骨切。
《篇海》卷十二《手部》七畫引《搜真玉鏡》 (443d)
  𢭨,音㧚。
 待考。

【𢭧】12175 シン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢭧、音新。
《龍龕》卷二《手部》平聲 (208)
  𢭧,音新。
 待考。

【𢭦】12176 カク 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢭦、音角。
《龍龕》卷二《手部》入聲 (219)
  𢭦,呼角反。
 待考。

【𢯉】12304 ケイ 義未詳 〔篇海〕𢯉、音携。
《新修玉篇》卷六《手部》八畫引《類篇》 (56c)
  𢯉,音携。
《篇海》卷十二《手部》八畫引《類篇》 (444c)
  𢯉,音携字。
 「𢯉」は「携」が変化した字である。《叢考》(267)参照。

【𢯅】12305 リク・クツ 義未詳 〔篇海〕𢯅、音六、又音掘。
《篇海》卷十二《手部》八畫引《搜真玉鏡》 (444c)
  𢯅,六、掘二音。
 「𢯅」は「掘」が変化した字である。「音六」は望形生音。《叢考》(265)参照。

【𢯇】12306 イフ・シヨ 義未詳 〔篇海〕𢯇、伊入切、又相居切。
《龍龕》卷二《手部》入聲 (216)
  𢯇,伊入反。―讓也,進也。又相居反。取水具也。
 「伊入反」の「𢯇」は「揖」が変化した字である。《五經文字・手部》「揖,作𢯇訛。」とある。
 「相居反」の「𢯇」は「揟」が変化した字である。《廣韻》平聲《先韻》相居切「揟,取水具也。」(68)とある。
 また「𢯇」は「㥠」の換旁異体字である。《佛典疑難字研究》(216)参照。

【𢱆】12439 シ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢱆、音咨。
《龍龕》卷二《手部》平聲 (209)
  𢱆,音咨。
 待考。

【𢱁】12440 クワク・イフ 義未詳 〔篇海〕𢱁、古麥切。〔字彙補〕𢱁、音揖。
《篇海》卷十二《手部》八畫引《搜真玉鏡》 (444c)
  𢱁,伊入切。
《篇海》卷十二《手部》九畫引《龍龕》 (445b) ※萬曆本では《搜真玉鏡》
  𢰢,古麥、七入二切。
 「𢱁」「𢰢」は「揖」が変化した字である。《考釋》(127)参照。
 なお、「古麥切」の「𢰢」は「𢹖」あるいは「摑」が変化した字である。

【㨪】12557 音未詳 〔中華大字典〕㨪、音未詳。たたく。うつ。攩(5-13040)の㊀の㊁を見よ。 〔廣韻〕攩、攩㨪、槌打。〔中華大字典〕攩、攩㨪、槌打也、見廣韻三十七、蕩、他朗切、攩字注。
 待考。

【𢳽】12670 タツ 義未詳 〔篇海〕𢳽、音掇。
《篇海》卷十二《手部》十一畫引《搜真玉鏡》 (446c)
  𢳽,都活切。
 待考。形音からすると「掇」の異体字の可能性がある。

【𢳾】12671 ドウ 義未詳 〔篇海〕𢳾、音動。
《龍龕》卷二《手部》上聲 (212)
  𢳾,俗。音動。
 「𢳾」はおそらく「動」の加旁異体字である。《叢考》(276)参照。

【𢵂】12767 音未詳 衣がやぶれる。須𢵂。 〔康煕字典〕𢵂、切音闕。揚子方言、敗也、南楚凡人貧衣被醜獘、謂之須𢵂、郭璞注、押翣也、按、語意與挾斯同。
 「𢵂」は「捷」が変化した字である。《方言》第三「褸裂、須捷、挾斯,敗也。」とある。

【𢷢】12889 シヤウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢷢、音鄣。
《篇海》卷十二《手部》十四畫引《搜真玉鏡》 (447d)
  𢷢,音鄣。
 待考。

【𢶴】12890 ジ 義未詳 〔篇海〕𢶴、音慈。
《龍龕》卷二《手部》平聲 (206)
  𢶴,俗。音慈。
 「𢶴」は「慈」の加旁異体字である。《隨函錄研究》(231)参照。

【𢺫】13056 テウ 義未詳 〔篇海〕𢺫、音跳。
《篇海》卷十二《手部》二十畫引《類篇》 (448d) ※萬曆本は《奚韻》
  [⿰措⿱永定],音跳。或作趙。
《篇海》卷十二《手部》二十畫引《搜真玉鏡》 (448d) 萬曆本は《餘文》
  𢺫,跳、趙二音。
 范寅《越諺》卷下「𢺫,挑上聲。揀物之精者。𢺫揚。」とある。

【𢺳】13059 音義未詳 〔康煕字典〕𢺳、音義闕、後漢趙一非草書説、今之學草書者、以爲𢺳抉拄挃詰屈叐乙不可失也。
 待考。

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