2017/01/26

《大漢和辞典》第七巻中の難字5

【𤜮】【𤜧】【𤜩】【𤝎】【𤝉】 【𤝅】【𤝇】【𤝄】【𤝈】【𤝧】
【𤝩】【㹨】【𤝭】【𤞍】【𤞎】 【𤞉】【𤞋】【𤞌】【𤞊】【𤞴】
【𤞮】【𤞵】【𤞳】【𤟓】【𤟖】 【𤟘】【𤟿】【𤟾】【𤠀】【𤟼】
【𤠌】【𤠈】【𤠶】【𤠭】【獈】 【𤠪】【𤡐】【𤡒】【𤡓】【𤡖】
【𤡕】【𤡏】【𤡾】【𤢁】【𤢄】 【𤢀】【𤢮】【𤢼】【𤣌】

2017/01/23

ネット字源説考訂8「真(眞)」

ネット字源

「真(眞)」について

風船あられの漢字ブログ

 『真(シン)』zhēnは、本当に中身のある様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、ヒ(匙・さじ)+鼎(かなえ・容器)=眞・真(匙で中身をいっぱいにする。充実した。嘘のない。真。まこと)です。

漢字の音符 

 金文は、「ヒ(さじ)+鼎(かなえ。煮炊きの器)」 の会意。鼎で煮炊きした食べ物を匙ですくう形で、鼎のなかに食べ物がいっぱい入っているさまを表す。その中身がいっぱいに詰まっていることから、「ほんもの」「まこと」の意味に仮借カシャ(当て字)された。篆文から眞の形になり、新字体は、さらに真に変化する。

OK辞典

 会意文字です(匕+鼎)。「さじ」の象形と「鼎(かなえ)-中国の土器」の象形から鼎に物を詰め、その中身が一杯になって「ほんもの・まこと」を意味する「真」という漢字が成り立ちました。

常用漢字論

 金文に遡ると「匕+鼎」と分析できる。スプーンで鼎に素材を入れる情景を設定したのが眞である。この図形的意匠によって「中に詰め込む」「中身が詰まる」というイメージを表すことができる。

いずれのサイトも「匕+鼎」で、「中身がいっぱい」から「真実」の意味になったとしている。

2017/01/05

ネット字源説考訂7「黒(黑)」

ネット字源

「黒(黑)」について

風船あられの漢字ブログ

 『黒(コク)』heiは、煤(すす)を集めて墨(すみ)を作る様子を描いた漢字です。煤(すす)の原料は松(まつ)、菜種油(なたねあぶら)などが使われます。松、菜種油などを燃やして煤(すす)を取り、膠(にかわ)と混ぜて墨(すみ)を作るのです。この墨の色が黒です。

漢字の音符

 金文・篆文の下部は火二つで、その煙が通る煙突に点々と煤のついたさまを表わす。黒いすす、すなわち黒の意。

OK辞典

 象形文字です。上部は「煙出しに煤(すす)が詰まった」象形、下部は「燃えあがる炎」の象形です。すすの色が黒い事から、「くろい」を意味する「黒」という漢字が成り立ちました。

常用漢字論(《漢字語源語義辞典》略同)

 黑は「𡆧+炎」と分析すべきである。𡆧は煤が点々とついた竈あるいは煙突の形である。単独に存在する字ではない。これに炎を合わせた黑は、火を燃やした後に煤が生じる情景を設定した図形である。

いずれのサイトも「炎」と煙突の象形を組み合わせたもので、原義は「すす」だとしている。