2017/01/26

《大漢和辞典》第七巻中の難字5

【𤜮】【𤜧】【𤜩】【𤝎】【𤝉】 【𤝅】【𤝇】【𤝄】【𤝈】【𤝧】
【𤝩】【㹨】【𤝭】【𤞍】【𤞎】 【𤞉】【𤞋】【𤞌】【𤞊】【𤞴】
【𤞮】【𤞵】【𤞳】【𤟓】【𤟖】 【𤟘】【𤟿】【𤟾】【𤠀】【𤟼】
【𤠌】【𤠈】【𤠶】【𤠭】【獈】 【𤠪】【𤡐】【𤡒】【𤡓】【𤡖】
【𤡕】【𤡏】【𤡾】【𤢁】【𤢄】 【𤢀】【𤢮】【𤢼】【𤣌】



【𤜮】20252 音義未詳 〔字彙補〕𤜮、音未詳、印藪有、狪𤜮相印。
《字彙補》巳集《犬部》補字 (582c)
  𤜮,《印藪》有狪𤜮相印。音未詳。

 待考。

【𤜧】20254 ハツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤜧、音鉢。
《篇海》卷二《犬部》引《搜真玉鏡》 (289b)
  𤜧,音鉢。

 「𤜧」は「帗」が変化した字である。《廣韻》入聲《末韻》北末切「帗,一幅巾。」(485)、「𤜧」「帗」は近形同音である。《可洪音義》卷十九《阿毗達磨順正理論》第七十五卷音義「能㧋:蒲八反。」(60/144c)対応経文:《阿毘達磨順正理論》卷七十五「能拔有情大苦惱故。」(T29,p0749b)、同卷三《大方等大集日藏經》第二卷音義「阿𧿡:蒲末反,正作“跋”。」(59/628c)、「犮」旁はまた「犬」に作る。

【𤜩】20255 シヤク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤜩、音灼。
《篇海》卷二《犬部》引《搜真玉鏡》 (289b)
  𤜩,音灼。

 「𤜩」は「犳(豹)」が変化した字である。《廣韻》入聲《藥韻》之若切「犳,獸名。」(502)、「𤜩」「犳」は近形同音である。

【𤝎】20296 音未詳 廣西に住む苗族の名。 〔字彙補〕𤝎、音未詳、廣西苗種也。
《字彙補》巳集《犬部》補字 (582c)
  𤝎,  切,音 。廣西苗種也。

 清・李調元撰《奇字名》卷六「𤝎,音陰。廣西苗種。」とある。

【𤝉】20298 ヤ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤝉、音野。
《篇海》卷二《犬部》引《搜真玉鏡》 (289b)
  𤝉,音野。

 「𤝉」は「野」の異体字である。《龍龕》卷二《犬部》上聲「𤞎𤝩[⿰狸矛],三俗。羊苦、常預二反。正作“墅”字。」(319)、「⿰狸矛」は「𤡒」の訛、また「𤝩」は「𤝉」の訛と思われる。《叢考》(375)参照。

【𤝅】20300 チユウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤝅、音中。
《篇海》卷二《犬部》四畫引《搜真玉鏡》 (289b)
  𤝅,音中。

 待考。「音中」はおそらく「□中切」の誤り。

【𤝇】20301 ヤ 義未詳 〔川篇〕𤝇、音夜。
《新修玉篇》卷二十三《犬部》四畫引《川篇》 (192c)
  𤝇,音夜。
《篇海》卷二《犬部》四畫引《川篇》 (289c)
  𤝇,音夜。

 「𤝇」は「夜」が変化した字である。《集韻》去聲《禡韻》夤謝切「夜[⿸疒⿴夂丶],夤謝切。《說文》:“舍也。天下休舍也。”古竹[作]“夜[⿸疒⿴夂丶]”。」(594)、「夜」はまた「⿸疒⿴夂丶(𡖍)」に作る。《可洪音義》卷三十《廣𪪺明集》第二十卷音義「[⿰氵𤝇]池:上羊益反。」(60/573c)対応経文:唐・道宣撰《廣弘明集》卷二十「液池下鵠。」(T52,p0241c)、「液」はまた「⿰氵𤝇」に作る。したがって「夜」はまた「𤝇」に作る。

【𤝄】20302 バウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𤝄、音毛。
《龍龕》卷二《犬部》平聲 (318)
  𤝄,俗。音毛。

 「𤝄」は「㹠(豚)」が変化した字である。《廣韻》平聲《魂韻》徒渾切「豚,豕子。㹠豘,並上同。」(119)、《龍龕》卷二《犬部》平聲「𤜨,徒昆反。小猪也。」(317)、「㹠(豚)」はまた「𤜨」に作る。「𤝄」は「𤜨」の旁が近形の「毛」に換わった字である。「音毛」は望形生音。《可洪音義》卷二十七《高僧傳》第十卷音義「塟𤝄:上子浪反。下徒䰟反。」(60/456b)対応経文:梁・慧皎撰《高僧傳》卷十「吾東見蔡㹠,南訊馬生,北遇王年,今欲就杯度,乃與子相見耶。」(T50,p0391a)等に用例がある。《考正》(121)参照。

【𤝈】20303 トウ・ギツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𤝈、丁侯切、又魚訖切。
《龍龕》卷二《犬部》平聲 (317)
  [⿰犭𪠲],俗。丁侯、魚訖二反。
《篇海》卷二《犬部》四畫引《搜真玉鏡》 (289b)
  𤝈,羊亦切。

 「𤝈」は「毅」が変化した字である。《廣韻》去聲《未韻》魚旣切「毅,果敢也。魚旣切。七。」(361)、「𤝈」「毅」は近形近音である。《干祿字書》去聲「䝘𣪣毅:上俗,中通,下正。」(47)、「毅」は俗に「䝘」に作る。同平聲「狸貍:上通,下正。」(17)、同「貍豺:上通,下正。」(21)、近義の「豸」「犭」はしばしば換旁される。「𤝈」は「毅」の俗体「䝘」の換形旁異体字である。《可洪音義》卷十《大智度論》第十八卷音義「猛𤝈:牛既反。正作“毅”。」(59/911b)対応経文:後秦・鳩摩羅什譯《大智度論》卷十六《毘梨耶波羅蜜義》「鐵口猛毅,破人筋骨,力踰虎豹,猛如師子。」(T25,p0176c)、北魏《寇偘墓誌》「温柔雅[⿰犭⿱巳㐅]之風,不嚴而令。」(《校注》6/0724、注釋「[⿰犭⿱巳㐅]:『毅』的俗字。」)等に用例がある。「丁侯反」はおそらく誤り(「投」からの誤読か)。《考正》(122)、《隨函錄研究》(193)、《可洪音義研究》(154)参照。

【𤝧】20353 ヘウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𤝧、音豹。
《龍龕》卷二《犬部》去聲 (319)
  𤝧[⿰犭彴]𤞵,三俗。愽教反。

 「𤝧」は「豹」の異体字である。漢簡・漢碑では「豸」の下部をしばしば「𧰨」のように作る。北周《匹婁歡墓誌》「巖巖基構,舃弈宗枝,龍軒[⿰豸仢]餝,翠毦金羈。」(《校注》10/1379、注釋「[⿰豸仢]:同『豹』。」)、「𧰨」の最終二画が「亻」に変化した字が「⿰豸仢」である。《干祿字書》平聲「狸貍:上通,下正。」(17)、同「貍豺:上通,下正。」(21)、近義の「豸」「犭」はしばしば換旁される。「𤝧」は「豹」が変化した字「⿰豸仢」の換形旁異体字である。北魏《唐耀墓誌》「軒轅伊𧛨,陶唐[⿸广報]遺,雄啚𤝧炳,雕[⿱剬衣]龍暉。」(《校注》6/0781、注釋「𤝧:即『豹』字。」)、《可洪音義》卷四《大般涅槃經》第五卷音義「〾𧆞𤝧:上呼古反,……。下補㒵反,虎属。」(59/680c)敦研365《大般涅槃經》卷十六「𧆞𤝧」対応経文:北涼・曇無讖譯《大般涅槃經》卷十六「譬如有人,遙見師子、虎豹、犲狼、羅剎鬼等,自然生怖。」(T12,p0457a)等に用例がある。

【𤝩】20355 ヨク・ジヨ 義未詳 〔五音篇海〕𤝩、羊北切、又常預切。
《龍龕》卷二《犬部》上聲 (319)
  𤞎𤝩[⿰狸矛],三俗。羊苦、常預二反。正作“墅”字。

 「𤝩」は「墅(野)」の異体字「𤝉」が変化した字である。

【㹨】20357 イウ 義未詳 〔海篇〕㹨、音右。
《龍龕》卷二《犬部》去聲 (319)
  ,俗。余救反。

 「㹨」は「鼬」の換形旁異体字である。《可洪音義》卷四《大般泥洹經》第三卷音義「㹨鼠:上羊秀反。正作“鼬、㹨”二形。」(59/689b)対応経文:《大般泥洹經》卷三《四法品》「畜養師子虎豹㹨(宋、元、明、宮本作“鼬”)鼠猫狸。」(T12,p0869b)等に用例がある。《玄應音義》《慧琳音義》等は「狖」の異体字とするがおそらく誤り。

【𤝭】20358 サイ 義未詳 〔五音篇海〕𤝭、測買切。
《篇海》卷二《犬部》六畫引《搜真玉鏡》 (290a)
  𤝭,側買切。

 「𤝭」はおそらく「𧲻」の異体字である。《新修玉篇》卷二十三《豸部》引《川篇》「𧲻,側買切。豹犬。」(197d)、「𤝭」「𧲻」は同音である。《叢考》(376)参照。

【𤞍】20398 ダウ 義未詳 〔川篇〕𤞍、奴刀切。
《龍龕》卷二《犬部》平聲 (318)
  ,奴刀反。山名也。

 「𤞍」は「峱」の訛字である。

【𤞎】20399 ヨク・ジヨ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𤞎、羊北切、又常預切。
《龍龕》卷二《犬部》上聲 (319)
  𤞎𤝩[⿰狸矛],三俗。羊苦、常預二反。正作“墅”字。

 「𤞎」は「墅(野)」の異体字「𤝉」が変化した字である。

【𤞉】20400 ジユ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤞉、音戍。
《篇海》卷二《犬部》六畫引《搜真玉鏡》 (290a)
  𤞉,音戍。

 「𤞉」は「犬」を意味する字である。《五侯鯖字海》卷二《犬部》六畫「𤞉,音戍。犬也。」(205d)とある。高麗・一然撰《三國遺事》卷三《法王禁殺》「詔寬[⿰犭羽]𤞉千丘惠,澤洽豚魚四海仁。」(T49,p0988b)等に用例がある。《佛典疑難字研究》(179)参照。

【𤞋】20402 サウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤞋、音早。
《篇海》卷二《犬部》六畫引《搜真玉鏡》 (290a)
  𤞋,音早。

 待考。「狚」「猂」「狎」等が変化した字か。

【𤞌】20403 タイ 義未詳 〔五音篇海〕𤞌、宅解切。
《篇海》卷二《犬部》六畫引《搜真玉鏡》 (290a)
  𤞌,宅解切。

 「𤞌」は「𤢟」の換声旁異体字である。宋・非濁集《三寶感應要略錄》卷下「一天降甘露,……,八牛生白𤞌,九猪誕龍豚。」(T51,p0849a)、《恕中和尚語錄》卷二《住黃巖瑞巖淨土禪寺語錄》「家無白𤢟之圖,必無如是妖怪。」(X71,p0414a)等に用例がある。「白𤢟」は神獣の名前。唐・澄觀述《大方廣佛華嚴經隨疏演義鈔》卷二十八《如來名號品》「八牛生白澤」(T36,p0213b)、「𤢟」は「澤」から分化した字である。《考正》(125)、《佛典疑難字研究》(180)参照。

【𤞊】20404 レツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤞊、音列。
《篇海》卷二《犬部》六畫引《搜真玉鏡》 (290a)
  𤞊,音列。

 待考。

【𤞴】20444 カク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤞴、音角。
《篇海》卷二《犬部》七畫引《搜真玉鏡》 (290b)
  𤞴,音角。

 「𤞴」は「捔」が変化した字である。《可洪音義》卷十三《別譯阿含經》第十四卷「𤞴勝:上古岳反。正作“角、捔”二形。」(59/1016c)対応経文:《別譯雜阿含經》卷六「角勝」(T02,p0149c)等に用例がある。また「捔」は「角」の加旁異体字である。《考正》(125)、《隨函錄研究》(194)参照。《可洪音義研究》(154)参照。

【𤞮】20445 タイ 義未詳 〔五音篇海〕𤞮、宅買切。
《篇海》卷二《犬部》七畫引《搜真玉鏡》 (290b)
  𤞮,宅買切。

 待考。

【𤞵】20446 ヘウ 義未詳 〔五音篇海〕𤞵、音豹。
《龍龕》卷二《犬部》去聲 (319)
  𤝧[⿰犭彴]𤞵,三俗。愽教反。

 「𤞵」は「豹」の異体字である。

【𤞳】20450 サイ 義未詳 〔五音篇海〕𤞳、音在。
《篇海》卷二《犬部》七畫引《搜真玉鏡》 (290b)
  𤞳,音在。

 「𤞳」は「獪」の換形旁異体字である。《玄應音義》卷十八《解脱道論》第四卷「狡獪:古卯反。下古文“𤞳、𤞉”二形,又作“㹟”,同,古快反。《通俗文》:“小兒戲謂之狡獪。”今關中言狡刮,訛也。」(378b)、「音在」はおそらく「音恠」の誤り。《考釋》(215)参照。

【𤟓】20506 ロク 義未詳 〔字彙補〕𤟓、音勒。
《字彙補》巳集《犬部》補字 (582d)
  𤟓,力末切,音勒。見《字辨》。

 待考。

【𤟖】20508 サイ 義未詳 〔川篇〕𤟖、音采。
《新修玉篇》卷二十三《犬部》八畫引《川篇》 (193b)
  𤟖,音彩。
《篇海》卷二《犬部》八畫引《川篇》 (290c)
  𤟖,音彩。

 待考。

【𤟘】20509 ロク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤟘、力谷切。
《篇海》卷二《犬部》八畫引《搜真玉鏡》 (290c)
  𤟘,力谷切。

 待考。

【𤟿】20564 セン 義未詳 〔五音篇海〕𤟿、音宣。
《篇海》卷二《犬部》九畫引《搜真玉鏡》 (290d)
  𤟿,音宣。

 「𤟿」はおそらく「狟」の換声旁異体字である。《集韻》平声《元韻》許元切「貆狟,貉類。或从犬。」「宣,宣室天子居也。」(134)、「𤟿」「狟」「宣」は同音である。《叢考》(378)参照。

【𤟾】20565 テイ 義未詳 〔五音篇海〕𤟾、音啼。
《新修玉篇》卷二十三《犬部》十二畫引《類篇》 (193b)
  [⿰犭啼],音啼。
《篇海》卷二《犬部》十二畫引《類篇》 (291c)
  𤟾,音啼。

 待考。「啼」の加旁異体字か。

【𤠀】20567 サツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𤠀、祖葛切。
《龍龕》卷二《犬部》入聲 (319)
  [⿰犭⿱䒑⿶山从]𤠀,二俗。祖葛反。

 待考。

【𤟼】20568 クワウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤟼、音訇。
《篇海》卷二《犬部》九畫引《搜真玉鏡》 (290d)
  𤟼,音訇。

 待考。

【𤠌】20569 サイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤠌、音柴。
《篇海》卷二《犬部》十畫引《搜真玉鏡》 (291a)
  𤠌,音柴。

 待考。

【𤠈】20612 音未詳 苗族の名。 〔字彙補〕𤠈、音未詳、西南苗人名。
《字彙補》巳集《犬部》補字 (582d)
  𤠈,西南苗人名。明季都司傅元勳,攻白蕩毛臺,斬獲大頭目阿獨𤠈苗級二十一。

 待考。

【𤠶】20613 テン 義未詳 〔海篇〕𤠶、丁年切、音顚。
《龍龕》卷二《犬部》平聲 (317)
  𤠶,俗。丁年反。

 「𤠶」は「顛」の換形旁異体字である。《慧琳音義》卷四十四《央掘魔羅經》第四卷音義「顛沛:又作“[⿰真足]、蹎”二形,同。都賢反。下浦昧反。謂偃仆也。經文從犬作“𤠶”,非也。」(1272b)対応経文:劉宋・求那跋陀羅譯《央掘魔羅經》卷四「于時四兵倍增惶怖,迷亂顛沛奔馳逃竄。」(T02,p0542c)に用例がある。《叢考》(379)参照。

【𤠭】20614 シヤ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤠭、音射。
《篇海》卷二《犬部》九畫引《搜真玉鏡》 (290d)
  𤠭,音射。

 待考。「麝」の換形旁異体字か。

【獈】20616 エキ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕獈、音亦。
《篇海》卷二《犬部》十畫引《搜真玉鏡》 (291a)
  ,音亦。

 「獈」はおそらく「狹」の影響で換旁された「隘」の異体字である。

【𤠪】20617 フク 義未詳 〔五音篇海〕𤠪、音伏。
《新修玉篇》卷二十三《犬部》十畫引《類篇》 (193d)
  𤠪,音伏。
《篇海》卷二《犬部》十畫引《類篇》 (291a)
  𤠪,音伏。

 待考。

【𤡐】20655 サウ 義未詳 〔字彙補〕𤡐、前逃切、音曹。
《龍龕》卷二《犬部》平聲 (317)
  [⿰犭曺],俗。遭、曺二音。

 「𤡐」は「槽」の換形旁異体字である。《廣韻》平聲《豪韻》作曹切「槽,果華實相半也。又才刀切。」(157)、同昨勞切「槽,馬槽。」(158)、「𤡐」「槽」は同音である。《可洪音義》卷十二《中阿含經》第三十七卷音義「㺃[⿰犭曺]:自刀反。正作“[⿰木曺]”也。悞。」(59/995b)対応経文:東晋・曇僧伽提婆譯《中阿含經》卷三十七「狗槽」(T01,p0663a)、「𤡐」は「狗」の影響で換旁された「槽」の異体字である。《考正》(128)、《可洪音義研究》(155)参照。

【𤡒】20656 ヤ・シヨ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𤡒、羊者切、又常預切。
《龍龕》卷二《犬部》上聲 (319)
  𤞎𤝩[⿰狸矛],三俗。羊苦、常預二反。正作“墅”字。

 「𤡒」は「野」の加旁異体字である。

【𤡓】20659 ヲク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤡓、烏國切。
《篇海》卷二《犬部》十一畫引《搜真玉鏡》 (291b)
  𤡓,烏國切。

 「𤡓」は「擭」の換声旁異体字「摑」が変化した字である。劉宋・沮渠京聲譯《佛說諫王經》「載之出城捐於曠野,飛鳥走獸摑[⿱列手](宋、元、明、宮本作“𤡓[⿱列手]”)食之」(T14,p0786c)に用例がある。《考正》附錄《“爴”字源流考》参照。

【𤡖】20661 ガン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤡖、音顔。
《篇海》卷二《犬部》十畫引《搜真玉鏡》 (291a)
  𤡖,音顔。

 待考。

【𤡕】20662 フン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𤡕、音吻。
《龍龕》卷二《犬部》入聲 (319)
  𤡕,《舊蔵》作“獵”。
《篇海》卷二《犬部》十二畫引《搜真玉鏡》 (291c)
  𤡕,音吻。

 「𤡕」は「獵」の異体字「獦」が変化した字である。「音吻」は誤りか。

【𤡏】20663 セキ 義未詳 〔海篇〕𤡏、音赤。
《篇海》卷二《犬部》十二畫引《搜真玉鏡》 (291c)
  𤡏,音赤。

 待考。

【𤡾】20708 アク 義未詳 〔龍龕手鑑〕𤡾、烏各切。
《龍龕》卷二《犬部》入聲 (319)
  [⿰𢙣犬],俗。烏各反。

 待考。《直音篇》には「惡同。」(253b)とある。

【𤢁】20709 クワン 義未詳 〔五音篇海〕𤢁、音患。
《新修玉篇》卷二十三《犬部》九畫引《類篇》 (193d)
  [⿰犭⿻一丳],音患。
《篇海》卷二《犬部》九畫引《類篇》 (290d)
  𤢁,音患。

 「𤢁」はおそらく「䍺」の換形旁異体字「𤡟」の換声旁異体字である。《考釋》(218)参照。

【𤢄】20712 シヤウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤢄、音敞。
《篇海》卷二《犬部》十二畫引《搜真玉鏡》 (291c)
  𤢄,昌兩切。

 「𤢄」はおそらく「獙」が変化した字である。「昌兩切」は望形生音。

【𤢀】20713 キ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤢀、音希。
《篇海》卷二《犬部》十二畫引《搜真玉鏡》 (291c)
  𤢀,音希。

 待考。「狶」の換声旁異体字か。

【𤢮】20763 ヤウ 義未詳 〔五音篇海〕𤢮、音羊。
《新修玉篇》卷二十三《犬部》十四畫引《類篇》 (194c)
  𤢮,音羊。
《篇海》卷二《犬部》十四畫引《類篇》 (291d)
  𤢮,音羊。

 待考。

【𤢼】20766 テキ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𤢼、音適。
《篇海》卷二《犬部》十四畫引《搜真玉鏡》 (291d)
  𤢼,音適。

 待考。

【𤣌】20786 ケウ 義未詳 〔五音篇海〕𤣌、下巧切、音皛。
《篇海》卷二《犬部》十四畫引《搜真玉鏡》 (291d)
  𤣌,下巧切。

 待考。「㺒」の換声旁異体字か。

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